6月17日にWHOより
「帝王切開は世界的に増加しており、2030年には全出産の29%を占める」というレポートが出されました。
医学的に不要で、潜在的に有害な処置の数が増加していることを示唆しています。
つまり医学的に必要でない帝王切開が増えつつあるということです。
帝王切開は命を救うために必要不可欠な手術です。
しかし、医学的な必要性がないにもかかわらず行われた場合、女性や赤ちゃんが短期的・長期的な健康問題における不必要なリスクにさらされる可能性があります。
「帝王切開は、経膣分娩ではリスクがある場合に命を救うために絶対に必要な手術です。ですから、すべての医療システムは、すべての女性が必要なときにタイムリーに受けられるようにしなければなりません」
と、イアン・アスキュー博士は声明で述べています。
「しかし、現在行われている帝王切開のすべてが医学的な理由で必要とされているわけではありません。不必要な外科的処置は、女性にとっても赤ちゃんにとっても有害です」
とアスキュー氏は付け加えました。
また、帝王切開は、大量出血や感染症の可能性、産後の回復の遅れ、母乳育児やスキンシップの確立の遅れ、将来の妊娠での合併症の可能性の増加などが挙げられています。
(帝王切開でも何にも問題のない方もいれば、経膣分娩でも大変な思いをされている方もいらっしゃいます。)
もちろん、リスクだけ聞くと「怖い!」と思うでしょう。
私もこのリスクが頭に入っているからこそ、1人目の帝王切開後は自分の将来を考えた時に不安を抱えました。
でも、博士が述べているように命を救うために絶対に必要な手術でもあるんです。
将来のリスクを差し置いてでも、今、帝王切開をしなければ、消えてしまうかもしれない命。
3人に1人が帝王切開の時代がもうそこまできています。(現在、日本は5人に1人が帝王切開)
帝王切開が良い悪いではなく、母子にとってそれが最善の方法なのか、母子が大切にされた上での帝王切開なのかということが重要なのではないでしょうか。