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CASE11ー4 私しかこの子を守れない!

陣痛は始まったけれど、

なかなか子宮口は開きませんでした。

一旦帰宅しても良かったのですが、

家に帰ったところで夫もいないし、

心細いし、

お腹が張る度に赤ちゃんの心拍は大丈夫なのかなと心配にもなっていました。

 

 

 

 

以前、

ネットで簡易ドップラー(赤ちゃんの心音が聞ける機械)を購入していました。

前駆陣痛の時に赤ちゃんの心音を聞いていたら、

お腹が張る度に赤ちゃんの心拍数が下がるのが分かりました。

知識がなければよかったと思うのですが、

赤ちゃんの心拍のベースも通常より低い値でした。

 

 

 

落ち着いて考えれば、

その時、

赤ちゃんはよく眠っていたのかもしれないとも思うのですが、

我が子のこととなると

「大丈夫なのかな?」

と冷静になることができませんでした。

また、

夫も不在なので、

何を判断するのも

「自分しか判断できる人はいないんだ。

この子を守れるのは自分しかいない。」

と思うと、

病院にいようという選択を取りました。

 

 

 

 

誘発分娩の予定入院の2日前に入院しました。

入院中も陣痛は続きましたが、

子宮口は開かず、

40週4日でラミナリア(子宮の入り口を広げる器具)を入れました。

それがめちゃくちゃ痛くて、

とても辛く、

「私、何をやってるんだろう?」

と思いながら、

体力が消耗していくのを感じていました。