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CASE11ー6 たくさん泣いた日

夫はその病院の職員だったので、

病院まで来てくれたのですが、

職員でも出産の時も面会・立ち会いは不可だったので、

少しだけということで顔だけ見に来てくれました。

顔を見れただけでもすごく安心したし、

腰をさすってくれた時もすごく安心しました。

夫が最初から側にいれば帝王切開は仕方ないにしても、

「もっとリラックスできたのになぁ。

コロナさえなければ!!」

とコロナ時期の出産の大変さを感じました。

 

 

そんな中、

赤ちゃんの心音が低下して帝王切開になりました。

帝王切開になった時は、

自分はずっと下から産めるものだと思ったし、

下から産むものだと思っていたので、

いっぱい泣きました。

泣いたけれど、

手術室で娘の泣き声を聞いた時は

「元気で良かった、、、。」

とすごく安心したのを覚えています。

 

 

手術室ではバタバタ過ぎて、

よく覚えていません。

背中に管を入れる時、

お腹を切る直前などはすごく怖かったなということは覚えています。

赤ちゃんの心音が下がっていたということもあり、

「とにかく娘を助けて欲しい。」

という思いでいっぱいでした。

出産するというよりは手術されるというような印象でした。

人がいっぱいいて、

機械の音も大きいし、

静かに産むという環境ではないことだけは確かでした。

 

 

子どもが産まれた時は

「おめでとうございます!」

と言ってくれて、

近くまで連れてきて見せてくれたり、

体重を測っているところを夫が動画で撮らせてもらったりしていました。

産まれた直後のお話も丁寧にしてもらったなと思います。

産まれたら一度泣いて、

その後静かになってしまったのを心配していたのですが、

それも

「一度泣いた後、静かになったんだけど、酸素の値も良かったですよ。」

と説明してくれてすごく安心しました。

とても細かく細かく説明してくださり、

私が赤ちゃんの見てない間を埋めてくださったのが、

とても嬉しかったです。