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CASE17−14 傷も私の一部

 

 授乳の前後で体重を測って、

 

どれくらい母乳が飲めたか測ったりするんですけれど、

 

足りない分をミルクであげたいのですが、

 

どのくらいミルクを足したら良いのか、

 

そういう知識も全く無い中、

 

「すみません。

 

ミルクを足したくて、

 

ミルクが欲しいんですけど。」

 

と言うと、

 

「何が、どのくらい欲しいの?」

 

って言われて、

 

「いやいや、

 

分からないから聞いてるんですけど?

 

めっちゃ怖いな、

 

この人、

 

体育会系だな。」

 

と思いました。 

二人目の時はそんな人はいなくて、

 

カルテを見て、

 

 「あ〜、このぐらい足りないね。」

 

と言ってすぐにミルクを出してくれたり、

 

搾乳したのを保管する時も

 

「持ってくるよ、

 

待ってて。

 

傷口痛いでしょ?」

 

と支度してくれたり、

 

全然対応が違っていました。

 

一人目と二人目は何が違ったんだろう?

 

と思うくらいでした。

 

出産が多くて仕事が大変なんだろうな、

 

出産が多い時期に産んでしまった自分は運が悪いなと思いました。

 

なので、

 

一人目の時は、

 

今なら笑い話ですが、

 

出産後はメンタルがボロボロだったので、

 

もうすっごく嫌で、

 

主人に泣きながら

 

「早く帰りたい。」

 

と毎日電話をしていました。

私にとって帝王切開出産は、

 

無事に産まれてきてくれて良かった、

 

医療に感謝という思いでいっぱいな思い出です。

 

みんなが支えてくれたからこそ、

 

こうやって子どもが無事にこの世に産まれてきてくれたし、

 

主人もこの傷があるから、

 

この子がここにいるんだよって言ってくれるので、

 

「あ~、確かにこの傷って、

 

そういう傷だよね。

 

傷も私の一部だよね。」

 

と微笑ましく思えています。

 

帝王切開に全く嫌なイメージが無いです。