術室に入ると、
そこはテレビでよく見る風景でした。
ストレッチャーで運ばれていったら、
真上に明るい丸い照明があって、
「お母さん、
ちょっとごめんね。」
って言いながら、
手足全部をマジックテープで拘束されて、
「もう、
すぐに眠くなっちゃうから大丈夫だよ〜。」
とマスクを付けられたら、
もう記憶がないというお産でした。
後から聞いた話では、
先生がすごく頑張ってくれて、
手術室に入って、
手術開始から3分で赤ちゃんを取り出してくくれたみたいで、
麻酔の影響もほとんど娘に出ず、
普通はぐったりして産まれてくるところが、
産声をあげてくれたとのことでした。
その産声も、
ボイスレコーダーに録っておいてくださっていました。
娘に会えたのが二日後だったので、
会えるまでの間に、
産声を聞けたのが、
本当に嬉しくて、
「あぁ〜、
すごい!
元気に泣いてる!」
と感動しました。
娘は寝てしまうと呼吸が浅くなり、
酸素濃度がぐっと下がってしまうようで、
5日間は保育器の中にいました。
その間は搾乳してミルクをあげていましたが、
ここでも周りの皆さんが温かく見守ってくれていたので、
安心して赤ちゃんをお任せできたと思います。