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CASE19−5 悲しみより恐怖

入院の時点で、

 

帝王切開もありえるというお話はされていました。

 

しかし、

 

ついに促進剤四日目にして、

 

「もう十分頑張ったと思うし、

 

正期産を過ぎてしまったので、

 

明日、

 

切って産みましょう。」

 

と先生からお話がありました。

 

その時にはすでに

 

「ここから抜け出せるなら良いです。

 

切ってください。」

 

という気持ちでした。

 

 

でも、

 

その話が終わって少し経つと、

 

「怖い!」

 

という思いが、

 

湧き上がってきました。

 

お腹を切ったことが無いし、

 

手術もしたことなかったので、

 

悲しいというよりは恐怖でした。

 

翌日、陣痛促進剤を中止すると陣痛は消えてしまいました。