病室に戻ると、
だんだん麻酔が切れてきて、
今度は激痛との戦いでした。
痛みは今までの人生で、
一番の痛みでした。
陣痛と同等くらいの痛みでした。
丸一日、
水も飲んではいけなくて、
その間の喉の乾きが、
とても辛かったです。
自分のタイミングで、
背中に入っている痛み止めを入れるボタンがあったのですが、
その説明をどうやら聞き逃していたらしく、
その痛み止めを使うことなく、
ただただ痛みに耐えて過ごしていました。
その日の夜は一睡もできませんでした。
後日、
看護師さんに
「ここを押せば良いんだよ。」
と教えてもらいました。
ただ、
それを使えることが分かり、
痛み止めのボタンを押しても、
痛みはありました。
床ずれにならないように、
痛くても動くようにとも言われました。
申し訳ないですけれど、
その時ばかりは、
看護師さんのことをめちゃくちゃ恨みました。
「こんなに頑張っているのに、
まだこんな仕打ちするんだ。
鬼だ。」
と思いました。
とにかく知識がなかったので、
「痛い、痛い。」
としか伝えることができませんでした。