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CASE2ー6 満足のゆく帝王切開

促進剤による陣痛が痛すぎてつらすぎて、

 

点滴の針はもう抜いてもらって刺さっていないのに、

 

まだ針は刺さっているんじゃないかと勘違いしてずっと抜いてくれって泣き叫んでました。

 

みんなに「もう抜けてるよ。」言われてたらしいのですが、

 

そんな声も届いていないという錯乱ぶりでした。

 

手術の準備で弾性ストッキングを履き、

 

手術室に移動しましょうということで車椅子を用意してもらったのですが、

 

痛くて座れませんでした。

 

歩いていくことにし、

 

腰をかがめたままステーションに「大変お騒がせしました。」

 

と言いながらよろよろしながら歩いていったら、

 

スタッフのみなさんが「よく頑張ったね。」と拍手してくださったのをすごく覚えています。

 

 

 

 

手術台の上で横になってからも、

 

まだ陣痛が来ていたので、「なんでまだ残ってんの?」と泣きながら、

 

硬膜外麻酔を入れてもらいました。

 

麻酔が入ってからは人生が変わったくらいに楽で、

 

麻酔が効いたら天国でした。

 

「全然痛くない!」なんていつもの私に戻り、

 

「赤ちゃんいつ出てくるかな?

 

帝王切開が良かったんだ。

 

最初から言ってくれれば良かったのにね。

 

痛くて吐いちゃったよ。」

 

とか手術台の上でずっと喋っていたので、

 

主人に「恥ずかしいから黙りなさい。」と怒られたくらいでした。

 

出血も少なく、

 

サクッと出てきて、

 

産声も元気だったし、

 

チアノーゼとかもなくて、

 

出てきたらもうひたすら感動で、

 

緊急だったのに主人も立ち会わせてくれたことがものすごく嬉しくて、

 

ショックとかは全くありませんでした。

 

何も足りないものはありませんでした。

 

やっとずっと待ってた赤ちゃんが形はどうであれ出てきてくれた、

 

自分なりに吐いたり暴れたりしたけれど、

 

陣痛も頑張れたし、

 

言い訳として子宮内感染を防ぐために

 

このタイミングで元気に産まれてきてくれたんだなと思いました。