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CASE25−5 ようやく宿った命

その10日後には妊娠したかどうかが分かり、

 

妊娠4週目ですと言われました。

 

嬉しさと驚きと安堵感で、

 

電話越しでしたが、

 

涙が溢れてしまいました。

 

「嬉しい、、、。」

 

と電話を切った後も、

 

興奮が収まりませんでした。

 

妊娠中のマイナートラブルはつわりはありましたが、

 

朝起きたときに少し気持ち悪いなと思ったり、

 

ご飯の匂いで気持ち悪くなったりしましたが、

 

正直軽いものでした。

 

在宅勤務だったので、

 

仕事も普通にできていたし、

 

トラブルはほとんどなかったと思います。

 

すべて順調でした。

 

 

妊娠中は、

 

ほとんど9時から18時くらいまでは仕事をし、

 

通常どおりの生活でした。

 

ただ、

 

最初の2ヶ月ほどは、

 

不妊治療のお薬や注射を継続しながら、

 

徐々に減らすスケジュールになっていて、

 

薬を飲まなきゃ、

 

薬を買い足さなきゃと毎日薬の心配ばかりしていました。

 

眠くなることがあったので、

 

お昼寝をしたりもしていましたが、

 

運動不足は感じていたので、

 

なるべく歩くようには心がけました。

 

あまりにも妊娠が順調だったので、

 

妊娠6ヶ月頃に日本に一時帰国しました。

 

その間に旅行にも行きました。

 

だんだんお腹が大きくなってきて、

 

お腹を蹴るのが分かるようになると、

 

蹴られる度に幸せと愛おしさを感じていました。

 

みんな祝福してくれて、

 

健診の度に先生も

 

「元気な男の子ですね。」

 

と言ってくれて、

 

とても安心していました。