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CASE26−14 経験させてくれてありがとう

そうしているうちにバルーンが抜けて、

 

その時点で子宮口は7cmでした。

 

そこでそのまま頑張れば良かったのですが、

 

私は麻酔を選びました。

 

麻酔を入れると陣痛は遠のいてしまい、

 

促進剤を使うことになりました。

 

そこからいきみ始めたのですが、

 

最後まで赤ちゃんは羊膜を被ったままで、

 

なかなか赤ちゃんが降りきらず、

 

助産師さんが羊膜を破ってくれて赤ちゃんが出てきました。

 

麻酔をするまでは股に何かが挟まっているような感じでした。

 

巨大な痔があるっていうような感覚がありました。

 

最初は自然派でいきたいのもあって、

 

「麻酔はしません。」

 

なんて言っていたのですが、

 

いざ陣痛が始まると、

 

「これは無理、無理、無理。」と思い、

 

でもバルーンを入れている間は麻酔は入れられないからと言われて、

 

耐えてました。

 

ですからバルーンが抜けた時点で「よっしゃ!」と思い、

 

すぐに麻酔をお願いしました。

 

今思うともう少し頑張れば良かったなと思うんですけどね。

 

麻酔を入れると痛みは全然ありませんでした。

 

 

 

麻酔を入れているものの、

 

いきまないといけない時間が長かったし、

 

いきむのが大変だったので、

 

笑顔で赤ちゃんを迎えられたかというと、

 

そうではありませんでした。

 

いきんでいる間に赤ちゃんの心音が下がっちゃうと言われていたのがすごく怖くて、

 

産まれた瞬間も一瞬産声が聞こえなかったので、

 

すごく不安になっちゃって、

 

産まれた瞬間は嬉しいよりも赤ちゃんは大丈夫?

 

という気持ちの方が大きかったです。

 

自分の体よりも赤ちゃんの方が気になっていました。

 

二人目の産後はめまいが少しありましたが、

 

麻酔の副作用で吐くということもなく、

 

それよりも夫と一緒に経膣分娩できたことが嬉しかったし、

 

念願のカンガルーケアもできて大満足でした。

 

産後の回復も一人目の時とは違いました。

 

すぐに動けたし、

 

何より麻酔の気持ち悪さがなくしんどくなかったのが非常に大きかったです。

 

帝王切開も経膣分娩もどちらの出産も、

 

私にとってはかけがえのない経験で、

 

一人目の帝王切開も全く後悔は無く、

 

あれはあれで本当に良い経験ができたと思っています。

 

経膣分娩できたことも、

 

すごく本当にありがたくて、

 

経験させてくれてありがとうという感謝を感じています。