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CASE28−10 帝王切開の子は病弱?

出産して1年経ったくらいで、

 

日本に一時帰国できるようになり、

 

日本に帰って母親と話していた時に、

 

出産の話になり、

 

帝王切開だったことを話すと

 

「逆子だったのか?」と聞かれて、

 

「いや、別に逆子じゃなかったよ。」と言うと、

 

「なんで帝王切開で産んだの?」

 

と言われました。

 

「先生がそういったから。」

 

と答えました。

 

私の母は私を自然分娩、

 

弟を帝王切開で出産しました。

 

弟を帝王切開で出産した理由は逆子だったからでした。

 

弟が今年35歳なのですが、

 

母は里帰り出産で、

 

田舎へ帰り、

 

30年以上前の日本ですから、

 

「帝王切開なんかで産んでかわいそうだ。」

 

「帝王切開で産まれてきた子どもは弱い。」とか、

 

散々高齢の方から言われたそうです。

 

ですから母から

 

「帝王切開産んだ子なのに大丈夫?」

 

と言われて、

 

日本では、

 

こういう考え方の人がいるんだなと初めて知りました。

 

実の親からまさか言われるとは思いませんでした。

 

母も自身の母(私の祖母)や周りの親戚から、

 

言われ続けていたみたいです。

 

確かに弟は小さい頃病弱でした。

 

でも男の子は女の子に比べると風邪をひきやすいと聞いたことがあります。

 

私を最初に産んで、

 

女児なので風邪もほとんど引かず、

 

元気に育ち、

 

弟は産まれた時から病弱で喘息気味だし、

 

しょっちゅう風邪を引くし、

 

幼稚園に行きだしたら、

 

毎日のように風邪を引いていました。

 

私は風邪を本当に引かなかったそうです。

 

やっぱり帝王切開で産まれてきたから弱いんだと、

 

本当にずーっと周りから言われ続けたみたいです。

 

私はそんなことないと思っています。

 

でも、

 

昔は周りからそう言われるとそうなのかな?

 

と思っただろうとも思います。

 

実際は私の娘は1歳を過ぎても1回くらいしか熱を出したことがありません。

 

ですから、

 

母にも

 

「全然関係ないと思うよ。」

 

と言いました。

 

 

 

日本では、

 

みんな知らず知らずのうちに自然分娩信仰が多いんだろうと思いました。

 

逆子だったからとか、

 

緊急帝王切開になったからという理由ではなく、

 

逆子でも無いのに予定帝王切開で産まれたと言う話を、

 

私の周りでは聞いたことがありませんでした。

 

私としては医師から言われたから帝王切開を選択しただけだと、

 

自分の出産方法を受け入れています。

 

どんな出産方法をとったとしても、

 

妊娠期間は同じです。

 

私も最初は陣痛とか破水の経験が無いし、

 

「こんにちは、産みに来ました!」

 

という感じで入院したので、

 

確かに出産の苦しみみたいなものは無くて、

 

何とも言えませんが、

 

なんで外野にあれこれ言われなきゃいけないんだと思っています。

 

本当にそんなこと言う人がいるんだと思って信じられない気持ちでした。