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CASE28−4 タイでの手術室

「バースプランはありますか?」

 

と聞かれたのですが、

 

そもそも私はバースプランが何かも知らなくて、

 

特に何も希望はしませんでした。

 

出産した後に、

 

みんなバースプランを立てたりしているんだということを知り、

 

驚きました。

 

36週で出産パッケージを申し込むのですが、

 

その際に持ち物や流れなどの説明が一通りありました。

 

コロナ禍だったので、

 

病院の見学や母親学級などもオンサイトでは一切やっていなかったので、

 

出産のイメージがなかなか出来ませんでした。

 

私は朝の手術時間だったので、

 

前泊するように言われました。

 

朝の8時に手術するので、

 

当日に入院するなら朝4時に来てくれと言われました。

 

それは早すぎるなと思って、

 

前日の夜から入院し、

 

当日の朝に臨みました。

 

手術時間によっては朝に入院して、

 

お昼に手術するという人もいます。

 

 

手術の前日は、

 

「あ〜、私、いよいよ産むんだな。」

 

と能天気なものでした。

 

当日、

 

麻酔の瞬間が一番の恐怖でした。

 

麻酔も歯の麻酔しかしたことがなくて、

 

麻酔が効かなかったら痛いよなぁ、

 

と思っていました。

 

手術室は出産の当日に初めて見ましたが、

 

主人が立ち会うことができたので、

 

普段通り緊張せずにいられました。

 

タイらしいなと思ったのは、

 

手術室にとてもたくさんの人がいたことです。

 

昨日何食べたとか、

 

この店のこれが美味しかったとか話しているのです。

 

私はタイ語が分かるので、

 

彼らの言っていることが全て分かり、

 

本当に普通のことを話しているなと、

 

良い意味で拍子抜けしました。

 

ピリピリしている雰囲気が無く、

 

日常の会話そのもので、

 

聞いている私はリラックスできて良かったです。