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CACE29−10 何も分からない

次の日からのリハビリ生活がとても痛かったです。

 

ベッドから本当に数メートルの距離なのに歩くのが大変で、

 

それでも歩くことが回復につながると言われ、

 

付き添っていた看護師に介助されながらヨチヨチ歩きました。

 

管に繋がれて歩けないのもそれはそれで辛かったので、

 

早く歩きたいなという思いも私にはありました。

 

だから頑張れたように思います。

 

その間も赤ちゃんはずっと同室でした。

 

鮮明には覚えていないものの、

 

大変だったことだけは覚えています。

 

忘れもしないのが、

 

今となれば泣いたらオムツなのか、

 

抱っこなのか、

 

ミルクなのか、

 

何かすればよいことは大体分かるのですが、

 

その時は何も分からなくて、

 

泣き止まないからナースコールして

 

「赤ちゃんが泣いています。」

 

と言っていました。

 

ただナースコールを押しても、

 

看護師さんがすぐに来ないことはよくありました。

 

来てくれたとしても来るまでがとても長かったように思います。

 

看護師さんがおくるみをしてくれると、

 

赤ちゃんがピタッと泣き止むのは本当にすごいなと思いました。

 

 

私は手術の日を入れて4泊しました。

 

3泊目の時に明日も泊まりたいか泊まりたくないかと聞かれて、

 

私達は帰ることの方がまだ怖かったので

 

「もう一泊させてくれ。」

 

と言いました。

 

延泊しても保険内でした。

 

食事代や個室代もカバーされていました。

 

産褥ショーツや産褥ナプキンなども含め、

 

日本から母にいろいろと買い揃えてきてもらったのですが、

 

全部病院から支給されました。

 

赤ちゃんと自分の帰りのお洋服以外、

 

ほとんど何も準備はいらなかったような感じです。

 

スーツケースで入院しましたが、

 

これならリュック一つで入院できたなと思います。

 

出産病院は母乳推進の病院で、

 

私も母乳で育てたかったので、

 

入院中はミルクを飲ませなかったのですが、

 

赤ちゃんの体重がどんどん減ってきてしまい、

 

病院からもミルク導入を示唆されましたが、

 

結局入院中は一度もミルクは飲ませませんでした。

 

搾乳器については、

 

出産前に産婦人科の先生が電子サインをしてくれると、

 

オンライン上で搾乳器を選ぶことができ、

 

保険内で郵送で送ってもらえました。