アメリカに来て、
この広大な土地で今までとは一味違う、
穏やかな悠々とした気持ちで日々過ごしていたことで、
体の調子も整い、
ここで子どもを産み育てる経験をさせてもらうのもいいな、
この人との子どもが欲しいなと思って結婚しているんだから、
先延ばしにする必要もないなと感じたのです。
ちょうどその頃、
アメリカの病院の仕組みなんかも、
少しは分かるようになってきていたことも後押しになりました。
私の方から夫に
「子どもを産み育てたいと強く思い始めたんだけど、
どう思う?」
と自分の気持ちの変遷を伝えながら、
尋ねてみました。
夫は決断を先延ばしにせず初志貫徹していくタイプなのですが、
この時ばかりは考え込んでいました。
でも彼なりに思考を巡らせ、
翌朝には
「僕も(子どもを持つことに関して)良いと思う。」
と言ってくれました。
私達二人の考えをお互いに認識できた瞬間でした。
その後、
アメリカの産婦人科の先生とも話をして、
そろそろピルの内服を止めて、
妊娠するための体の準備をしようということになりました。
そして幸運にも、
ピルの内服を止めてから数カ月ほどしたところで妊娠しました。
日本で仕事をしていた時の生活リズムだと、
こうはうまくいっていなかったように思います。
アメリカに来て体も心も整えられたことで、
妊娠できたのかなと感じています。
妊娠が分かった日は、
翌日にコロナのワクチンを打つ予定でした。
ワクチンは大丈夫だと聞いていたものの不安になり、
妊娠検査薬で確認すると妊娠していることが分かったのです。
まさかこんなに早くやってきてくれると思っていなかったので、
2人で本当に驚き喜びました。