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CACE29−4 最後のエコーで逆子

私は尿蛋白が出やすいようで、

 

頻繁に尿検査をしました。

 

日本では毎回チェックするのかもしれませんが、

 

アメリカでは基本的にこちらから依頼しないとチェックしてくれないので、

 

私は定期的に尿検査をお願いしていました。

 

エコーもアメリカでは毎回はありません。

 

全然エコーされなかったのは、

 

私の中で妊娠中期で逆子でも、

 

いつかきっと頭が下になると勝手なイメージがあったので、

 

そこまで心配していなかったのです。

 

何ヶ月ぶりかの妊娠後期でのエコーの時、

 

いつも通り特に何も心配せずにエコーを受けていました。

 

逆子が英語で「breech」ということは知っていました。

 

その日のエコー技師さんがエコー中にボソッと「breech」と言ったのです。

 

最初、

 

「ん?何だろう?」

 

と思いました。

 

プロでもないので、

 

エコー画像を見ても、

 

正直どこが頭なのか、

 

向きも良く分かりませんでした。

 

でも明らかにその技師さんがbreechと言ったので、

 

「え?赤ちゃんbreechなの?」

 

と言うと、

 

「そうだ。」

 

とだけ言いました。

 

頭の中が真っ白になりました。

 

36週でこれが最後の超音波だと聞いているし、

 

この前の技師さんはとても優しくて、

 

いろんな角度から赤ちゃんを見てくれて、

 

写真もいっぱいくれたのですが、

 

その日だけは赤ちゃんがうつ伏せで寝ていたこともあったようで、

 

一枚だけ写真をペラっと渡されました。

 

逆子かもよく分からない、

 

どこが写っているのかも分からない写真でした。

 

夫も同席していて、

 

彼もびっくりしていたようですが、

 

私があまりにも動揺していたので、

 

顔には出さないようにしていたそうです。

 

その後医師から

 

「breechは病気ではない。

 

2つオプションがあって、

 

帝王切開の予定を組むか、

 

外回転術をするか2択です。

 

今は決められないと思うから、

 

決めたらメールして。」

 

と言いました。

 

私はとても動揺していたし、

 

その時、

 

私と医師の間には若干の温度差がありましたが、

 

彼女はいたって普通のことよというようにbreechは結果であって、

 

病気ではないという一貫したポリシーのようなものがありました。

 

最後の健診で逆子が分かって、

 

先生からも

 

「赤ちゃんが大きくなってるから、

 

ここから戻ることはほぼ無いと思う。」

 

と言われました。