· 

CACE29−8 へその緒を切ったのは夫

手術自体は先生たちも慣れていらっしゃるので、

 

「今日こんなことがあった。」

 

とか話をしながら、

 

手術を進めていらっしゃって、

 

少し心配もありましたが、

 

あっという間でした。

 

手術開始から5、6分すると、

 

お腹の中ですごいことが起きているような、

 

お腹がグルグルと噴火するような感じがして、

 

でも何が起きているのか全く分からないので、

 

もうお任せという気持ちでした。

 

体感的には10分くらいで、

 

赤ちゃんが出てきたという感じです。

 

皆さん感じ方は違うと思うのですが、

 

私は痛みというよりもグルグルした感じが、

 

うごめくというものでした。

 

 

赤ちゃんが産まれてきた時は、

 

手術室内がとても優しい雰囲気で

 

「出てきた〜。」

 

と明るいトーンの声をかけてくださいました。

 

その後夫が

 

「あなたがへその緒を切りなさい。」

 

と言われて、

 

へその緒を切ったようです。

 

そして赤ちゃんを私のところに連れてきてくれました。

 

たくさんの写真を撮ってもらいました。

 

写真は夫の携帯を手術前に預けて、

 

その携帯で撮ってくれました。

 

帝王切開と決まる前に書いていたバースプランで、

 

「へその緒はどうしたいですか?

 

看護師が切ってもよいですか?

 

だんなさんが切りますか?」

 

という質問がありました。

 

「もちろんプロに任せる。」

 

と書いていたのですが、

 

そのバースプランはどこへやらで、

 

へその緒は夫が切りました。

 

バースプランとは違いましたが、

 

夫としては良い意味で一生忘れない思い出となったようです。