· 

CASE31−10 赤ちゃんより自分

夫はというと私の枕元にいてくれました。

 

赤ちゃんが出てきた時は、

 

無事に出てきてくれて良かったという思いでいっぱいでした。

 

お腹にいる間は、

 

いろんなことがあったにも関わらず、

 

赤ちゃんはずっと元気だったようなんですが、

 

産まれてからすぐに泣かなくて、

 

先生たちも少し慌てていました。

 

夫はその様子を見て、

 

不安になっていたようでした。

 

私は自分のことに必死で、

 

そんな周りのことは見えていなくて、

 

「あ〜、これから縫うのか〜。」

 

と憂鬱に思っていました。

 

赤ちゃんが元気な様子が確認できたら、

 

カンガルーケアができました。

 

夫が手術中のことを写真にたくさん残してくれました。

 

私と赤ちゃんがへその緒でつながっているところも、

 

写真を撮ってくれていました。

 

 

赤ちゃんと夫が手術室を出た後は、

 

私の意識があるまま手術を、

 

最後まで受けていました。

 

赤ちゃんが産まれてホッとしたのも束の間で、

 

麻酔が切れたらどれくらい痛いんだろう?

 

とかまた痛みのことについて考えていました。

 

手術が終わり、

 

リカバリールームに移動し、

 

そこでまたカンガルーケアをさせてもらいました。

 

今後の流れもその部屋で話がありました。

 

通訳を介してだったのですが、

 

お腹に力が入らず、

 

声も十分に出せませんでした。

 

通訳の方に私の聞きたい事を聞き取ってもらえず、

 

夫が私の言いたいことを通訳に伝えて、

 

そこから病院の人に聞いてもらってと、

 

すごく手間に感じて、

 

諦めてしまいました。

 

リカバリールームでは頭を下に下げすぎて、

 

麻酔薬が頭にいったのか、

 

すごく吐き気がして、

 

とても辛かったです。