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CASE32−11 産後にかけられた言葉

自宅に帰ってからは、

 

もっと大変でした。

 

痛みで抱っこはもちろんできませんでした。

 

ベッドから起き上がるときの痛みは、

 

言葉にならないくらい痛かったです。

 

上下運動が発生するトイレやシャワーは、

 

体を動かすたびに悲鳴をあげていました。

 

それでも、

 

退院後は夫と二人で育児をしました。

 

なぜならば、

 

ホルモンの影響か、

 

親戚の親切や気遣いをとてもストレスに感じてしまったからです。

 

また親戚の

 

「赤ちゃんに会いたい」気持ちを、

 

1日中起き上がることの出来ない痛みと闘う自分には、

 

受け入れる余裕がありませんでした。

 

そのため、

 

夫の1ヶ月間の育休期間は、

 

夫に育児を24時間担当してもらいました。

 

元々、

 

家族想いで、

 

家事能力が非常に高い夫でしたが、

 

育児も悩みながらも早急にキャッチアップをしてくれました。

 

よく二人で大変だったねと言われますが、

 

私はただ搾乳し、

 

痛みの回復に集中していただけでした。

 

夫が夜泣き対応もフル稼働でやってくれていました。

 

楽ではなかったけど、

 

なんとか夫と二人三脚で乗り越えることが出来ました。

 

 

 

病院の助産師さんから聞いた言葉ですが、

 

「女の子は大きくなるにつれて、

 

お母さんの体に興味を持つ時期が始まるのよ。

 

その時に自分がどこから産まれてきたのって聞いてきたら、

 

あなたはお腹を見せてあげられるんだよ。

 

この傷って子どもにとってはすごく分かりやすいから、

 

自分はここから産まれてきたんだっていう安心感につながるから、

 

帝王切開の傷は良い傷なんだよ。」

 

と言われたことが忘れられません。

 

すごく良い言葉だなぁと思いました。

 

帝王切開にネガティブなイメージはなく安心・安全のための一手段で、

 

オプションの一つでしかなくて、

 

傷は勝利の勲章だとも言ってもらえて、

 

とても嬉しかったです。