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CASE32−7 ご機嫌な出産

分娩室の目の前に手術室がある病院だったので、

 

隣の部屋に移るというような感覚でした。

 

人生において手術室に入るのは初めてでした。

 

手術室に入ると

 

「ドラマと同じだ〜。」

 

という気持ちでした。

 

それに加え、

 

「人がいっぱいいるなぁ。」

 

とも思いました。

 

加えて麻酔の影響か、

 

ナチュラルハイのような状態だったので、

 

恐怖は全く有りませんでした。

 

手術室へ入ると、

 

あれよあれよという間に手術台に乗せられ、

 

準備が整えられていきました。

 

麻酔で朦朧としているにも関わらず、

 

スタッフの方たちはとても丁寧で

 

「手術進行はどれくらい聞きたいですか?

 

すごく細かく伝えることもできるし、

 

怖いから言わないでというリクエストも可能ですよ。」

 

という確認もしてくれました。

 

 

私は何をされるかが気になっていたので、

 

「これから何をするかだけ、

 

その都度教えて下さい。」

 

と伝え、

 

その気遣いがとても親切で助かったなと思っています。

 

麻酔が入っていても押される感覚はあるので、

 

赤ちゃんを出すときは急にお腹を押されたら

 

ビックリしてしまうと思っていました。

 

赤ちゃんが出る時は

 

「これから赤ちゃんを出すので押しますよ〜。」

 

と言ってくれたので、

 

「あ、これから私の体に負荷がかかるんだな。

 

あ、なんか引っ張られたな。」

 

と感じながら、

 

帝王切開出産ができました。

 

私に合わせたケアをしてもらったと思っています。

 

それもあり、

 

出産するまで常にご機嫌でいられたと思います。