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CASE33−10 揺れる気持ち

妊娠後期になると

 

ノンストレステストという

 

赤ちゃんが元気かどうかを見る検査があるのですが、

 

それが2週間に1回から始まり、

 

出産間近には週に2回検査がありました。

 

医師からは

 

「高齢出産だからこの検査は受けてください。」

 

と半強制的でしたが、

 

毎回、

 

保険適用内にもかかわらず

 

自己負担額が200〜300ドルもしたので、

 

「これ、本当に行かないといけないのかなぁ?」

 

と思いました。

 

主人は

 

「いやぁ、強制するような検査じゃないと思うよ。」

 

と言ったので、

 

その言葉通り受け取り、

 

数回はキャンセルすることにしました。

 

バースプランを立てるために、

 

本当に直前までTOLACするのか、

 

予定帝王切開出産するのか葛藤がありました。

 

一人目の時は

 

予定日オーバーでやや大きく産まれたこともあり、

 

緊急帝王切開になったのかなと思っていました。

 

今回は先生から

 

「予定日を過ぎたら帝王切開に切り替えましょう。」

 

という提案がありました。

 

悩んでいたけど本当にVBACしたかったので、

 

もし、

 

痔という持病が無かったら

 

「あと5日待ってもらえませんか?」

 

と交渉をするような気持ちを強く持てたのかもしれません。

 

でも、

 

不安が募ってきて、

 

産婦人科の先生に言われるままに

 

予定日が過ぎたら自然分娩は諦めて、

 

帝王切開を受け入れようと思い始めていました。

 

先生たちは

 

「なるべくあなたの希望に沿うようにしますよ。」

 

と言ってくれたのですが、

 

自分の気持ちを強く主張できませんでした。

 

もっと私に自信があったら

 

VBACできていたんじゃないかと思っています。

 

42歳という年齢は障害とは感じていませんでしたが、

 

とにかく痔が気がかりでした。

 

調子が良い時はモチベーションも上がるのですが、

 

調子が悪い時はモチベーションも下がりました。

 

今まで痔の手術をしたことがなく、

 

もし、

 

経腟分娩をして、

 

痔が悪化したら

 

産後に手術を受けないといけなくなるのかもしれない

 

という不安もありました。


体験談中に出てきた、バースドゥーラ

 

児島由季子(Yukico Kojima)

 

バースフォトグラファー

バースドゥーラ(DONA 北米国際ドゥーラ協会認定)