· 

CASE33−3 傷の心残り

赤ちゃんの状態や緊急帝王切開の必要性を

 

看護師さんの言葉だけでは理解できなくて、

 

主治医の先生が来られた時に

 

「本当に緊急帝王切開でないと産めないですか?」

 

と聞きました。

 

医師は

 

「赤ちゃんも疲れているんじゃないかな。

 

赤ちゃんにすごく負担がかかっているから、

 

あと30分経ったら(帝王切開出産することを)

 

決めて欲しい。

 

それ以上は不安なので待ちたくないです。」

 

と言われました。

 

先生のことは信頼していたので、

 

先生がそう言うなら帝王切開をした方が良いんだろうと思いました。

 

 

30分後に

 

慌ただしく手術同意書にサインするのは大変だろうからと

 

説明を受けて

 

その場で同意書にサインしました。

 

サインをするということは、

 

自然分娩を諦めるということなので、

 

とても辛かったです。

 

全てが初めてだったので、

 

手術室に入った時は不安がとても大きかったです。

 

下半身麻酔だったので、

 

物音や会話も聞こえ、

 

焦げ臭いニオイもしました。

 

お腹を押されるような感覚も気持ち良いものではなく、

 

良い体験とは言えませんでした。 

緊急だったからか、

 

特に聞かれることもなく、

 

お腹は縦に切られました。

 

予定帝王切開じゃなかったため、

 

事前に傷口の相談はありませんでした。

 

帝王切開出産が終わり、

 

周りのママ友たちと出産の話をするようになってから、

 

横にも切ってもらえるんだよとか聞いて

 

「えぇ!知らなかった。

 

事前に知ってたら相談もできたし、

 

質問もできたのかな?」

 

ということがすごく心残りでした。