· 

CASE34−7 帝王切開の恐怖

手術は朝7時からだったので、

 

朝5時に病院に行きました。

 

前日に

 

「これできれいに体を洗ってくださいね。」

 

と言われたキットを使って、

 

前日と当日に体をきれいにしました。

 

それから当日に飲んでくださいと言われた液体を飲んで、

 

それ以降は水も一切飲んではいけませんでした。

 

病院に着くと受付をして、

 

ナースに手術室の隣のリカバリールームに連れて行ってもらい、

 

そこで最後のエコーをしたり、

 

私の体調を調べたりしました。

 

点滴の針もそこで入れました。

 

「注射は何時間か入れっぱなしだから、

 

利き手の反対が良いわよ。」

 

と言われ、

 

左手を出したのですが、

 

怖くて動いてしまい失敗に終わりました。

 

「動かないで!」

 

と言われました。

 

その後も、

 

何度か左手を刺されたのですが、

 

動かなかったけど針は入りませんでした。

 

結局、

 

利き手の右手に点滴を入れました。

 

そんなこともあり、

 

恐怖が倍増しました。

 

これが一番ストレスでした。

 

その後、

 

夫もリカバリールームに入れたので、

 

夫といろんな話をして、

 

リラックスできました。

 

 

 

7時になり、

 

手術室に移動するよと言われた時、

 

また緊張が高まりました。

 

手術室に入った瞬間、

 

恐怖がピークになりました。

 

「あ、

 

切るんだ。

 

手術だ。」

 

と思い始めました。

 

人生で初めての手術だったのです。

 

手術が怖くて、

 

現実感を帯びた時に、

 

恐怖で泣いてしまいました。

 

元々、

 

私のストレス発散方法は泣くという方法で、

 

そんなに痛くなくても、

 

そんなに苦しくなくても涙を出して、

 

いつもスッキリしていました。

 

ドクターもナースも私が泣いているのを見て、

 

ハグしてくれました。

 

「音楽を聴く?」

 

と提案してくれました。

 

私は、

 

妊娠中に

 

「帝王切開だったら、

 

バースプランは考えなくても良いかな?」

 

と思っていたので、

 

聞きたい曲なんて全然考えていませんでした。

 

「どういう音楽が好き?

 

かけるよ。」

 

と言ってもらっても、

 

その時パッと思い浮かばなくて、

 

リラックスできるヨガのような曲をかけてもらいました。