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CASE34−8 麻酔針の入る感覚

麻酔を背中から入れるよという段になり、

 

緊張がさらに高まり、

 

恐怖もさらに強くなりました。

 

またナースがハグしてくれました。

 

背中の麻酔は

 

「2回刺すんだけど、

 

最初のだけ痛いからね。」

 

と聞いていました。

 

確かに1回目の時は痛かったのですが、

 

2回目の時は針が入っていく感覚が分かりました。

 

痛いというより、

 

ゾゾゾとする感覚があって、

 

気持ちが悪くて不安が強くなりました。

 

手術室の中では痛みよりも不安とか恐怖が常にあった感じです。

 

その不安や恐怖は手術を初めてすることに対して感じるものでした。

 

必ず

 

「今からこれをします。」

 

と言ってから処置をしてくれるのですが、

 

とにかく

 

「大丈夫なんだろうか。」

 

と不安を感じていました。

 

麻酔を入れた後、

 

夫が手術室に入ってくるのですが、

 

夫の顔を見た時は本当にホッとしました。

 

 

 

 

 

麻酔が効いてますか?

 

効いていませんか?

 

のチェックの時点で、

 

もう触られていることも全然分かりませんでした。

 

歯科の麻酔とかは痛くないけど、

 

触られている感覚はあるじゃないですか。

 

でも今回はそれも無かったので、

 

いつ切られたかもドクターは言わなかったので分からなかったし、

 

もう始まっているから、

 

これはもうドクターに任せるしかないなと思えました。

 

夫が枕元にいてくれたので、

 

一緒に話して過ごしていました。

 

ナースとも

 

「名前何にするの?」

 

とかなんでもないようなとりとめのないことを話しました。