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CASE35−12 赤ちゃんがNICUへ

お腹を閉じている時、

 

医師に傷はキレイに縫って欲しいという希望を伝えました。

 

そこにいた他の医師たちが

 

「この先生はとってもうまいから大丈夫だよ。」

 

と言ったけれど、

 

そう言えば私が安心すると思ってる?

 

と信じられませんでした。

 

その後、

 

私は眠ってしまったようです。

 

起きた時にはリカバリールームにいました。

 

「これから赤ちゃんの検査をするから、

 

その後で、

 

あなたを部屋に連れていきます。」

 

と言われました。

 

部屋に連れて行かれ、

 

「これからは子どもと一緒よ。」

 

と言われました。

 

「いやいや、

 

ちょっと待って。

 

赤ちゃんのことを置いていかないで。

 

私、

 

どうしたらいいの?」

 

と思っていると、

 

30分くらいして、

 

赤ちゃんはNICUに連れて行かれました。

 

赤ちゃんは黄疸がとても強かったのです。

 

産まれた時点で、

 

オレンジ色でした。

 

私は初めての子だったので、

 

赤ちゃんがオレンジ色をしていることも分かりませんでした。

 

とにかく周りの医療者たちが大変だと言ってやってくるので、

 

「この子は今、

 

大変な状況下にいるんだ。」

 

ということを感じました。

 

もちろん不安もありましたが、

 

プロに任せていれば大丈夫と思えたし、

 

私、

 

当面はお世話しなくて良いんだ、

 

ラッキーとも思えました。

 

産んでいきなり世話しろと言われても何も分からなかったのです。

 

今は麻酔も効いているし、

 

産後ハイでテンションも高いし、

 

お腹も空いてきたので、

 

夫にスパイシーツナを買ってきてもらいました。

 

出産後の食事は絶対にお寿司と決めていました。

 

ツナが一番ダメと言われていたせいか、

 

ツナへの欲求がすごかったため、

 

入院中はとにかくスパイシーツナばかりを食べていました。