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CASE35−15 ゴールデンミルク

部屋が空いているから

 

もう一日病院にいてもいいよと声がかかりましたが、

 

これ以上ここにいて、

 

また母乳を搾られるのもごめんだし、

 

莫大な金額を請求されても嫌だから、

 

「とにかく薬を処方してくれたら、

 

帰ります。」

 

と退院することに決めました。

 

出すことができる薬は

 

全部出してもらいました。

 

退院後はとにかく痛かったです。

 

帰り道の段差もすごく痛くて、

 

夫を何度も罵倒しました。

 

赤ちゃんがNICUにいるので、

 

毎日、

 

授乳時間に合わせて病院へ通わないといけませんでした。

 

病院の都合もあるので、

 

行ったら授乳が終わっていることもよくありました。

 

授乳後だけど、

 

授乳をしてみる?と言われたり、

 

搾乳だけして母乳を置いていってくれたらいいよ

 

とも言われました。

 

とにかくゴールデンミルクだけは

 

どうしても飲ませてあげて欲しい

 

と医療者から夫に話があったようです。

 

ゴールデンミルク以降の母乳は

 

粉ミルクと成分がそんなに変わらないけれど、

 

ゴールデンミルクだけは母親にしか作れない素晴らしいもので、

 

それを飲んでおくと以降の免疫力が上がるから、

 

どうにか出して欲しいと説明されました。

 

それを聞いて、

 

じゃあ、

 

できる限り頑張ろうと私も心を決め、

 

病院で使っている搾乳器をレンタルして

 

家でも搾乳を続けました。

 

すると売るほど出るようになりました。