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CASE35−17 心の支え、ドゥーラ

NICUに入っているうちは医療者が見ていてくれるので、

 

安心していたのですが、

 

退院すれば私が赤ちゃんを見ていないといけなくて、

 

突然死とかも考えると気が休まりませんでした。

 

赤ちゃんの安全面・お世話面でいろんな不安があったので、

 

夜間は毎日ドゥーラを雇っていました。

 

すべてドゥーラ任せだったと思います。

 

自信がありませんでした。

 

抱っこするのも壊れてしまいそうで怖かったです。

 

不安しかありませんでした。

 

ドゥーラが来てくれることが心の支えでした。

 

ドゥーラが言うことは全て正しいと思い、

 

聞き入れていました。

 

洗剤はこれを使ったほうが良いと言われればそれを使いました。

 

今となるとアレは本当に必要だったのか?

 

と思うようなことですら、

 

あの時はドゥーラが言うなら絶対にそうした方がいいと思っていました。

 

でも、

 

彼女のおかげで、

 

あの不安な日々も乗り切れたと思います。

 

当然、

 

彼女にも休日が必要なので、

 

彼女が休む日には代わりの人を用意してくれたのですが、

 

代わりも用意できなかった日は、

 

「え!

 

今日は私がこの子を一人で世話しなきゃいけないの?」

 

と怯えました。

 

夫は次の日仕事だから、

 

夫に子どもをお願いすることは難しいなと思ったそんな日は

 

「よし!

 

私は今日は寝ないぞ!」

 

と心に決め、

 

とにかく抱っこしていました。

 

抱っこしながら寝落ちしていることもよくありました。

 

ベッドに寝かせて、

 

手元から離すよりも、

 

寝落ちしても起きたときに腕の中で、

 

生きていることをすぐに確認できるということの方が私にとっては安心でした。