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CASE35−9 麻酔分娩の選択

そうこうしているうちに

 

子宮口は8cmまで広がりました。

 

そしたらようやく麻酔科の先生が来られるようになりました。

 

その時点で、

 

ドゥーラも医師&看護師もその場にいる私以外の人は

 

私がこのまま麻酔無しで出産すると思っていたようで、

 

麻酔を入れたいと言うと驚いていました。

 

私は

 

「無理。

 

もう、

 

この痛みには耐えられないから、

 

麻酔を入れて。」

 

と伝え、

 

やっと麻酔を入れてもらうことができました。

 

麻酔を入れてもらうと見事に痛みがなくなり、

 

ようやくお腹が空いたなということにも気付けるようになりました。

 

夫が注文してくれたスープを飲みました。

 

しかし、

 

痛みがなくなり、

 

落ち着いたものの

 

それと同時に陣痛もとても弱くなってしまい、

 

子宮口もそれ以上開かなくなったのです。

 

 

 

8cmから何時間経っても、

 

広がりませんでした。

 

医師が診察に来た時に、

 

「感染予防のため、

 

破水をした後は、

 

何度も何度も内診はできない。」

 

と言ったその時点で

 

子宮口は9cmでした。

 

あまりにも時間がかかっているので、

 

次の陣痛からいきみ始めようということになりましたが、

 

もちろん数回のいきみでは出ません。

 

医師からも便をするような感じで、

 

と言われるし、

 

ドゥーラも

 

「もうこれで終わりにしたいでしょ?

 

がんばろう!」

 

と励ましてくれるのですが、

 

もう痛みが取れてしまったので、

 

みんなが思うほどに

 

私自身はすぐにどうこうしたいという困った状況ではありませんでした。

 

陣痛が来るたびに私以外のみんなが

 

「頑張れ!」

 

と盛り上がっていました。

 

その時に夫の口からクッキーの匂いがしたんです。