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CASE37−10 本当にごめんね

35週6日での出産でしたが、

 

息子はNICUに入ることなく、

 

その日から私と同室でした。

 

とっても大変でした。

 

10時台に出産し、

 

14時頃には個室にいました。

 

夫は急遽仕事を休んで、

 

病室に泊まってくれました。

 

誰もが予想していなかった時期の出産だったので、

 

私自身も自分の用意しかしていなかったし、

 

それこそ赤ちゃんのおくるみやお洋服なども持っていませんでした。

 

他の人はみんなちゃんと準備をして迎えていて、

 

この子もせっかく生まれてきたのに

 

私は何の準備もできていなくて、

 

本当にごめんねと泣いたりしていました。

 

 

 

5日間入院し、

 

3日目の出来事でした。

 

本当は4日間で退院だったのですが、

 

傷が痛かったこともありますし、

 

2300gと小さく生まれたので心配もあって、

 

私の希望で1日延ばしてもらいました。

 

産後は6時間毎に痛み止めの薬を飲んでいました。

 

ですので、

 

ベッドに横になっていれば手術後の痛みはほとんど感じませんでした。

 

もちろん、

 

体を起こしたりする時はお腹に力が入って痛みはありますが、

 

想像していたよりは痛みは少なく感じました。

 

ただ、

 

母児同室で赤ちゃんのお世話をするたびに

 

立ったり座ったりすることで痛みを感じることは多かったように思います。

 

夕方の5時に手術後6時間経過したということで、

 

立つ練習をさせられました。

 

その時は立っただけで、

 

尿の管は翌日までつけてもらえました。

 

立つことができたので、

 

赤ちゃんのお世話が始まるのですが、

 

すごく恐怖でした。

 

 

何に対する恐怖かというと、

 

あまりの小ささに壊れてしまうんじゃないかという恐怖でした。

 

35週で生まれたこともあり、

 

これからペアレントクラスを受ける予定だったのです。

 

そのクラスを受けられずに出産となったので、

 

おむつの変え方も、

 

赤ちゃんの抱っこの仕方も何も分からないままでの産後となったのです。

 

全てが怖かったです。

 

全て看護師に教えてもらいながらやるのですが、

 

1回教えてもらったところで、

 

すぐにできるようにはならないので、

 

泣いたらいつも看護師を呼んでいました。

 

そして、

 

基本的には夫が赤ちゃんのお世話を進んでやってくれていました。

 

看護師の皆さんも

 

「赤ちゃんのお世話はパパがやるのよ。」

 

と言ってくださり、

 

夫に教えて下さいました。

 

ですので、

 

最初は赤ちゃんのお世話に関して夫のほうが何でも上手でした。

 

産後3日目、

 

周りにインド系のファミリーがとても多く、

 

出産された後、

 

親族の訪問が非常に多かったのです。

 

でも、

 

我が家は夫と私しかいないし、

 

お洋服もおくるみも準備されていなくて、

 

周りはあんなにも歓迎されて生まれてきているのに、

 

うちの息子は何の準備もできていなくて、

 

誰にも来てもらえなくて本当にごめんね、

 

と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。