「四つ這いになって!」
「もう一回手を入れるわよ!」
と言われ、
私は恐怖と不安で泣きながら指示に従いました。
すると赤ちゃんの心拍は戻ったようでした。
そこから数時間すると、
また内診をされました。
子宮口は2cmしか開いていませんでした。
すると、
また内診後に赤ちゃんの心拍が下がったのです。
私は痛くて覚えていないのですが、
その時の内診でたくさん出血があったようで、
主人が言うには出血の量がすごかったそうです。
主人も私の側に来たかったそうなのですが、
看護師さんが
「大丈夫!あなたはよくやってるから大丈夫よ。」
と主人に声をかけて
側には来られない雰囲気だったそうです。
主人は
「いや、僕は何もしていないんだけど、
とにかく妻と子を救ってください。」
という気持ちだったと言っていました。
この2回目に赤ちゃんの心拍が下がった時に、
主人と一緒に手術室に運び込まれました。
手術室に行くという説明はありましたが、
どうして手術室に行くのかという説明はありませんでした。
相当出血して危ない状況だったのかなと思います。

私は麻酔分娩を希望していたのですが、
麻酔を入れると
スープとか流動食しか口にできなくなると聞いていたので、
まだ子宮口が2cmしか開いていなくて、
これから出産まで何時間かかるかわからない状況なのに、
ここで麻酔を入れて
最後の最後で栄養不足で力が出なかったら大変だなと思い、
まだ麻酔を希望していませんでした。
ですので、
手術室に入って、
最初の陣痛が来た時に、
医師から
「まだ麻酔を入れないのか?」
と聞かれたのです。
私もその時は痛みを感じていたので
「もうどうでもいいから、
麻酔を入れてくれ。」
とお願いしました。
麻酔を入れるために手術台の上で横向きになり、
腕に点滴の針を入れたりといろんなことが同時並行で行われていきました。