赤ちゃんがお腹から出た後、
一瞬泣きませんでした。
実際は数秒間だったと思いますが、
私と夫にはとても長く感じられました。
すると突然
「ギャー!」
と泣き始めたので、
その瞬間、
安心したことを覚えています。
夫も
「泣いた!」
と言って、
夫自身も泣いていました。
私は
「大丈夫なの?
大丈夫なの?」と、
とても不安だったので、
ホッとしたというのが一番の感想です。
先生たちはあまりにも普通で、
慌てる様子は一切なかったし、
後から帝王切開出産だと
生まれて数秒後に泣き始めるのは普通だと知り、
息子が泣かなかったのは何かあったからではなく、
普通のことだったんだと知りました。
その時の時間間隔が私には無いのですが、
それでも赤ちゃんが生まれて体をきれいにしてもらったら、
すぐに
「Skin-to-skinするよ〜。」
と胸の上に連れてきてくれたように思います。
私は手を動かせないので何もできないのですが、
初めて触れることができたと感じました。
気持ちが追いついていないのもありますが、
無事に生きて生まれて良かったと思いました。
夫はへその緒を切らせてもらっていました。
夫は血が苦手なので、
「へその緒を切るのは止めておいたほうがいいんじゃない?」
「俺もそう思う。
やらない。」
と言っていたのですが、
全てが急だったので、
流されるままにへその緒を切っていました。
手術が終わり、
リカバリールームに移動しました。
そこでは少し眠ることができました。
2時間位、
その部屋にいたように思います。
リカバリールームでは
すぐにまたSkin-to-skinをして、
授乳もしました。
帝王切開だったので、
母乳なんて出るのかな?
と思っていましたが、
幸いにも私はその時点で初乳が出始めていて、
看護師さんがスプーンですくって、
ベビーにずっとあげ続けてくれました。
結構、
長い時間かけて丁寧にあげてくれていました。
私は麻酔の影響なのか、
朦朧としていました。
夫はそこで初めて赤ちゃんを抱っこさせてもらっていたようです。