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CASE39−15 下から産むのは無理なの?

子宮破裂の心配もしていましたが、

 

すごく危険な状態だったら、

 

きっと医師が判断するだろうから、

 

その時が来るまでは考えなくても良いのかなと思っていました。

 

自分のベストを尽くして、

 

危険だから帝王切開となったら

 

それはそれで受け入れられるかなと思っていたし、

 

そうなった時は後でグリーフィングの時間を持てば良いかなと思っていました。

 

結局、

 

予想に反して促進剤のピトシンを入れても、

 

思っていたよりも子宮口の広がるスピードは上がりませんでした。

 

日を跨いで翌日の午前2時の時点で子宮口は変わらず4cmでした。

 

絵美さんからだいたいのタイムラインを聞いていたので、

 

想定よりも長いと感じました。

 

この状態が、

 

まだまだ続くの?と思ったわけです。

 

前駆陣痛で寝不足の状態から始まっていて、

 

このままもし帝王切開になったら、

 

回復期間が最長になる一番きついパターンになると思い、

 

自分のこだわりよりも、

 

VBAC成功させるなら、

 

こだわりを捨てて一番可能性の高い方を選ぼうと思い、

 

硬膜外麻酔をお願いしました。

 

 

麻酔を入れてもらって、

 

ようやく眠ることができ、

 

4時間後に起きたときには子宮口全開、

 

子宮頸管も100パーセントになっていました。

 

麻酔をした時も、

 

やると決めたのは自分自身で、

 

麻酔を入れる前に夫を起こして、

 

「これから麻酔を入れるけど、

 

見ておいてね。

 

今、

 

すごく痛いから。

 

麻酔を入れるけど、

 

私は弱くないよね?」

 

と夫に確認を取ってから、

 

麻酔を入れてもらいました。

 

子宮口が全開になってからはいきみを始めました。

 

が、

 

どこか内側が切れたようで大量に出血しはじめ、

 

胎便もでていて羊水も濁っていた為、

 

看護師が頻繁にシートを変えていました。

 

 

 

夫は失った血液量をみて心配になったそうです。

 

男性医師が麻酔を入れる前から、

 

「なかなか開かないねぇ。」

 

と言っていて、

 

「開かなかったら、

 

帝王切開ね。」

 

と帝王切開推しの方でした。

 

看護師は親身になってくれるタイプの方で一緒に頑張っていたのですが、

 

その男性医師が

 

「無理だね、

 

帝王切開だね。」

 

と言った時に、

 

「ちょっと待って!」

 

と以前丁寧に説明してくれた女性医師が来て、

 

赤ちゃんの頭の位置を確認し

 

「彼女は頑張りたいと言っているから、

 

もうちょっと時間をちょうだい。

 

私と一緒に指導をしながら頑張ってみるから。」

 

と言ってくれたのです。

 

その時、

 

その二人の医師は私と赤ちゃんの進行状況を議論し合っていました。

 

互いに同意をせず、

 

男性医師は

 

「もう無理だと思う。」

 

の一点張りで、

 

女性医師は

 

「いや、

 

まだこうなっているから可能性はあると思う。」

 

と言っていました。

 

私は

 

「帝王切開って言ってる、、、。

 

こっちは頑張れるって言ってる、、、。」

 

と不安になってきました。