赤ちゃんが出てきた瞬間は、
第二子の時もビックリしたというのが一番の感想です。
かなり蹴られていたので存在感はあったのですが、
本当に私の中にいたんだという驚きです。
あまり泣かなかったので、
大丈夫かなと心配でした。
足も紫色をしていて、
帝王切開よりも時間をかけて出産しているので、
苦しくなかったのかな、
大丈夫だったのかなと心配でした。
第一子の時にも感じた、
産まれてみないと分からない疾患があるんじゃないだろうかという
心配の方が大きかったです。
そして、
思い描いていたような湧き上がるような母性は
経腟分娩でも出てきませんでした。

その点に関しては絵美さんとお話できていたので、
そういう気持ちが沸き上がってこなかったけれど、
つまづきませんでした。
カンガルーケアで授乳を試みている間に
別の医師が会陰を縫合していましたが、
恐怖心も沸かないほど、
ただただ疲れていました。
もう徹夜なんてしない年齢・ライフスタイルだったし、
痛みに耐え疲れている中で
重要な決断を自分一人で決断してきて、
余裕はありませんでした。
産後高血圧になっていることもあって、
思考が普段通りではなかったと思うと
後に医師からも説明されて、
少しモヤモヤしていた気持ちもそうだったんだと思うことができました。
このモヤモヤは
経腟分娩に対してワクワク・ドキドキ・ハラハラ・やったーというものを期待していたのに、
実際は何が起こっているんだろう、
よくわからない、
医師も分からない、
やってみようと提案されることを
本当にこれをやっていいのかという
全てがグレーゾーンに感じたモヤモヤでした。

産まれた時も想像していた感情と違って、
これは促進剤をつかったからなのか、
麻酔を入れたからなんだろうか、
微量だけれどSSRI(抗うつ剤)を内服していたからなんだろうか、
自分の決断は正しかったんだろうか、
答えがわからないことに対するモヤモヤでした。
今こうやってお話して、
色々ちゃんと考えて間違ってなかったと専門の方に言ってもらえると、
納得できるんですが、
なかなか初めてのことだとわからないことばかりで、
自信をもって自分を肯定することは難しかったです。