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CASE39−3 予定通りにいかない

妊娠中に、

 

「どうやら日本では帝王切開することは悲しいことみたいだ、

 

望んでいない最悪の結果、

 

帝王切開になってしまってみんな後悔している、

 

自分を責めている、

 

本当の出産ではない」

 

というイメージが世間一般的にあるように感じていました。

 

ですが、

 

アメリカでは自分の周りにいる女性たちはバリキャリと言うか、

 

仕事をしている人が多く、

 

いつ出産するのか分からないと困るという人も多数派でいました。

 

私の親友は帝王切開を望んでいるのに、

 

患者が希望するからという理由だけでは

 

帝王切開をしてくれない医師だったので、

 

保険適応にもしてもらえないと言っていて、

 

彼女は最終的に経腟分娩を試みるふりをして、

 

帝王切開にもっていったと言っていました。

 

ですので、

 

私の周りで帝王切開でネガティブな体験をしたという人がおらず、

 

不安はありませんでした。

 

 

 

帝王切開の当日、

 

予定通り朝7時に病院に着くと、

 

「今日は緊急が多くて混んでいて忙しいから、

 

ベッドは夜の11時くらいにならないと空きそうにない、

 

それからなら帝王切開できる可能性もあるけど、

 

このまま待つ?」

 

と言われたのです。

 

コロナ禍はベイエリアではベビーブームだったので、

 

病院もとても混んでいました。

 

その日は朝から何も食べておらず、

 

水を飲むことも禁止され、

 

待つならこのまま何も口にしないで待っててくれということでした。

 

迷っていると、

 

「どうする?

 

明日、また来る?」

 

と言われたのです。

 

計画出産だったのに、

 

こんなこともあるのかとその場は帰ることにし、

 

その日はお寿司を食べました。