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CASE39−6 帝王切開は本当のお産じゃない?

手術後、

 

麻酔が切れた後はものすごく痛かったです。

 

痛み止めは3種類飲んでいました。

 

後陣痛がとても強かったのですが、

 

授乳するとオキシトシンが出て

 

余計に痛いということを産後に初めて知りました。

 

事前にいろいろと知ると恐怖心を持ってしまうので、

 

なるべく妊娠中に

 

産後の情報を頭に入れないようにしていたのです。

 

自分は帝王切開をしたから痛くないはずなのに

 

(後陣痛は経腟分娩の方に生じるものだと思っていた)、

 

どうして痛いんだろう?と困惑し、

 

怒っていました。

 

ナースに痛みのことを伝えると、

 

「帝王切開でも後陣痛は起こるのよ。」

 

と説明されました。

 

初めてトイレに立った時は、

 

ものすごく痛かったことを覚えています。

 

陣痛や出産の痛みは経験しませんでしたが、

 

後陣痛だけでもこんなに痛いのならば、

 

これは立派なお産と言える、

 

日本では帝王切開や無痛分娩は本当の出産でないなんて思われているのは、

 

とんでもないことではないかと思いました。

 

 

入院生活はとても快適でした。

 

計画出産だったので一番良い部屋を割り当ててもらい、

 

とても優雅な産後を過ごしました。

 

出産する日や場所が決まっていたので、

 

友人達がお花を贈ってくれました。

 

それまでアメリカはケアが雑で、

 

ご飯が美味しくなく、

 

すぐに退院させられると聞いていたので、

 

人生で一番自分の体が頑張った時期に流石にハンバーガーを出されたり、

 

厳しい言葉をかけられたりしたら嫌だなと思っていたので、

 

日本で出産することも頭をよぎった時がありました。

 

ですが、

 

日本のお祝膳程ではないけれど、

 

食事は電話でオーダーすれば

 

シェフが調理してくれるシステムで

 

予想を裏切るハイクオリティなものばかりでした。

 

予想外に入院生活が楽しすぎて、

 

医師に頼み1日滞在を延長してもらい、

 

4泊しました。

 

結果、

 

アメリカでの出産を選んで良かったと思います。

 

 

この時に計画帝王切開を選んだ理由は、

 

産後のために体力を温存できるという理由でした。

 

もちろん、

 

産後は赤ちゃんもいるので十分には眠れないですけれど、

 

出産にかかった時間も短かったし、

 

アドレナリンも出ていたし、

 

夫も側にいて、

 

おむつ替えや抱っこは全てお願いしていたので、

 

割と体は万全な状態で過ごすことができました。