痛いのと悔しいという感情でぐちゃぐちゃのまま、
手術台の上に上りました。
「麻酔はどうなるんですか?」と聞いたら、
「分からない。」と言われたんです。
子どもが生まれる瞬間をずっと見たいと思っていたのに、
下半身麻酔になるのか全身麻酔になるのかも分かりませんでした。
緊急だって言われてたのに、
手術台に上った時に研修医の人が横にいて
「先生も見て〜。」
とのんびりしたやり取りがなされていました。
それが、緊急なのに緊急じゃないみたいで、
なんだかすごく嫌で、
話している内容も
「このお母さん、最初から病気だったの?」
「知らな〜い。」
という声が聞こえて、
私だって里帰りしてから初めて指摘されて、
説明も何もなくて分からないでいるのにと思いました。
そして、何かをカポッとされたのです。
それが今から思えば全身麻酔でした。
気がついたら、
「起きれます?」って言われたんです。
でも、お腹を切っているからすぐに起きれるわけでもなく、
「こっちの台に移動して欲しいのよね。」
と若い看護師さんたちが3人位で話していて、
「無理です。」とお伝えすると、
「ですよね。」って言われたこともすごく覚えています。
状況がわからないまま、
痛い思いをして、
どこかに連れていかれました。