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CASE6ー1 自分のことは分からない

結婚以前は循環器病棟で看護師として働いていました。

 

結婚を機に一度退職したのですが、

 

結婚したら、

 

いつか妊娠するかもしれない、

 

妊娠について勉強したいという思いから産婦人科で働くようになりました。

 

それまでは助産に興味もなく、

 

「お産ってなに?」と全く何も知らなかったので、

 

情報が欲しい!と思っていました。

 

出産に立ち会う仕事をする中で、

 

「お産ってこういう感じなんだな。じゃあ、自分はどんなお産をしたいんだろう?」

 

と考えて、理想のお産像を膨らませていました。

 

「叫ぶ人と叫ばない人の違いは何なんだろう?」

 

「どうやったら妊婦さんや将来の私は自分らしいお産ができるのかな?」

 

ということもよく考えていました。

 

 

一人目は待ち望んでいた妊娠でした。

 

とても嬉しい気持ちと、

 

私のところにやってきてくれたという不思議な気持ちがしました。

 

産婦人科の看護師として知識もありましたが、

 

初期から私はお腹が異常に張っていました。

 

初めての経験だったので、

 

この張りが果たして異常なものかどうなのかがわからないでいました。

 

周りの人にも「張るっていうのが分からないんだけど、これが普通なのかなぁ?」

 

なんてきくと「今のこの時期には張らないよ」と言われ、

 

「じゃあこれは張りじゃないんだ」と、

 

自分に言い聞かせたりしていました。

 

看護師であるのに、お恥ずかしながら自分のことはわからないものでした。

 

その後、やはり張りはあるものの、

 

だましだまししていたある日、激痛に襲われました。