3人目の帝王切開の手術中のことです。
先生たちはお腹を切っている間、
「先生、あの日はどうでしたか?」
というような手術と関係のない普通の会話をされていました。
それがとても悲しかったという思いがあります。
私の大切なお産の最中に世間話をしながらお腹を切るのは止めて欲しいなと思いました。
「おーーい、先生方〜、今、私の出産中なんですけど〜、、、。」と
いうなんだか不快な気持ちでした。
先生は1人が女性で1人が男性だったのですが、
女医さんは同じ女性だし、
私の気持ちわかってくれるかなと思っていたのですが、
その会話を聞いていると
「あ~、帝王切開って、流れ作業の一つなのかな。」
という思いが拭いきれませんでした。
先生たちのお顔とかは見えず、
声だけ聞こえるから尚更でした。
そんな中でも嬉しかったのは、
「もうすぐ赤ちゃん産まれるよ~。」
「お母さんもよく頑張ってるよ~。」
と言ってくれた助産師さんがいて、
私は何もしていない、
されるがまま、
まな板の上の鯉だったのですが、
あたかも自分が頑張ったから産まれるかのような声掛けをしてくださったのです。
それがものすごく嬉しかったんです。
「そんなふうに私の気持ちをくみとってくださるような声掛けをしてくれるんだ。」
と感動しました。
お産の最中の記憶って、
本当に7年経った今でも鮮明におぼえています。
手術が終わり、
お部屋に帰る時も、
「痛い~、痛い~。」と言っていたら、
一緒に「痛いねぇ。痛いよねぇ。」
と助産師さんが言ってくれたのも、
嬉しかったです。