帝王切開の手術中のことは実際、
そんなに覚えていません。
産まれた瞬間に赤ちゃんが産声を上げて、
私の近くまで連れてきてくれた時、
看護師さんが「産まれたよー。」って言ってくれたところまでは覚えています。
その時、
自分の赤ちゃんにちょっと触りたかったのですが、
手には血圧計や指には酸素濃度を測る機械がついていて、
触れることはできませんでした。
ですが、
あの時に一瞬でもいいから触らせてほしかったなぁ、
と今でも思います。
産まれて連れてきてくれて、
嬉しくて涙を流していたら、
あっという間に連れて行かれちゃった、
そんな気持ちでした。
赤ちゃんの状態が許すなら、
触れ合いたかった、
ほっぺたとほっぺたをくっつけたかった、
あの瞬間に1秒でも長く一緒にいたかったという思いが残っています。
そして赤ちゃんと会えたのは翌日でしたか、
すごく長い時間会えなかった印象があります。
生まれてすぐに行ってしまった、
ゆっくり過ごせなかった、
離れ離れになってしまった、
そんな感覚が残っています。
でも、私の病院の帝王切開はそれがルーティンでしたので、
その時はそれが当たり前だと思っていました。
後からじわじわとあの時生まれてから16時間くらい会えなかったこと、
抱っこできなかったことがなんだか淋しく感じました。