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CASE6ー6 淋しく感じた帝王切開

帝王切開の手術中のことは実際、

 

そんなに覚えていません。

 

産まれた瞬間に赤ちゃんが産声を上げて、

 

私の近くまで連れてきてくれた時、

 

看護師さんが「産まれたよー。」って言ってくれたところまでは覚えています。

 

その時、

 

自分の赤ちゃんにちょっと触りたかったのですが、

 

手には血圧計や指には酸素濃度を測る機械がついていて、

 

触れることはできませんでした。

 

ですが、

 

あの時に一瞬でもいいから触らせてほしかったなぁ、

 

と今でも思います。

 

産まれて連れてきてくれて、

 

嬉しくて涙を流していたら、

 

あっという間に連れて行かれちゃった、

 

そんな気持ちでした。

 

赤ちゃんの状態が許すなら、

 

触れ合いたかった、

 

ほっぺたとほっぺたをくっつけたかった、

 

あの瞬間に1秒でも長く一緒にいたかったという思いが残っています。

 

 

 

 

そして赤ちゃんと会えたのは翌日でしたか、

 

すごく長い時間会えなかった印象があります。

 

生まれてすぐに行ってしまった、

 

ゆっくり過ごせなかった、

 

離れ離れになってしまった、

 

そんな感覚が残っています。

 

でも、私の病院の帝王切開はそれがルーティンでしたので、

 

その時はそれが当たり前だと思っていました。

 

後からじわじわとあの時生まれてから16時間くらい会えなかったこと、

 

抱っこできなかったことがなんだか淋しく感じました。