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CASE8ー1 子どもを授かるまでの私

一人目を妊娠する前、

 

大きなプロジェクトに関わっていて、

 

朝8時から夜10時まで会社にいるという生活でした。

 

同僚はもっと遅くまで働いていましたし、

 

海外とのやり取りのために深夜まで会社にいる人もいました。

 

プロジェクトがリリースして半年くらいは、

 

見直しと修正に追われましたが、

 

それも一通りやったところで、

 

同僚と一緒に「私達、休もう!!どこかで休まなきゃいけない!」と話し、

 

休むことにしました。

 

それまできりきり舞いしていた気持ちが、

 

フッと緩むと子どものことを考える余裕が出てきました。

 

 

高校生の頃から、

 

子どもと関わる活動をして、

 

就職後もずーっと子どもと関わりのある仕事をしてきたのですが、

 

だからこそ母になるのがこわいような思いがありました。

 

いろんな親子を見てきた中で、

 

大人が子どもに与える影響の大きさを感じていました。

 

大学生ぐらいの大人と子どもの中間くらいのタイミングで

 

「うわっ!こんなに影響を与えるんだな。」というものを目の当たりにして、

 

自分がまだ見ぬ我が子を授かった時にその子に対して、

 

自分の理想を押し付けたり、

 

自分の都合を押し付けたりせずに、

 

ありのままのその子を尊重して関わることができるかずっと自信が持てなかったのです。

 

子どものコンテンツを作るプロジェクトの時に、

 

モニターとなる子どもたち40人くらいに協力してもらっていたことがありました。

 

事前に体験してもらったり、

 

意見を聞いたりしていました。

 

長い時間、

 

子どもと一緒に活動していると、

 

大人の視点で見た善い悪いとかじゃなくて、

 

それぞれ素敵だし、

 

光るものを持っているし、

 

それぞれが違う場面で違う輝き方をしているという風に感じるようになりました。

 

そして、

 

ちゃんとした子どもに、

 

ちゃんと育てるというプレッシャーを感じなくてもいいんじゃないかと思い始めました。

 

そこにいるどの子もが愛おしくて、

 

我が子というのはそういうどんな状態であっても愛おしいと思える存在なのかなと思った時に、

 

「あ〜、子どもを授かっても大丈夫かも。」と思うようになってきました。