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CASE9−5 始まった緊急帝王切開

真っ裸になり、

メガネも外し、

極度の近視なので、

何もよく見えない中、

腰椎麻酔が始まりました。

初めての経験だったので、

足の感覚がすごく気持ち悪く感じたのを覚えています。

足が本当に動かない、

ということにすごく恐怖を感じました。

そのうち、

麻酔が効きすぎて、

首元くらいまで感覚がなくなると、

呼吸が止まってしまうという知識もあったので、

首元辺りまで感覚がなくなってきたような感じがしたときは、

「先生、もうここまで感覚がないです!」

と必死に訴えました。

 

 

このまま呼吸が止まってしまうんじゃないかという不安もある中、

「それでは緊急帝王切開術始めます。」

と主治医の先生ともう1人先生が来て、

手術が始まりました。

麻酔がしっかり効いていたので、

当たり前だけど痛みは全くありませんでした。

手術室に入ってきた他の先生の焦った顔や、

手術台での先生同士の

「血性ですね、、開けてよかった、、」

と言う会話が聞こえてきて、

何かが起こっているということはすぐに理解できました。