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CASE9−6 泣かない赤ちゃん、下がる血圧

意識朦朧の状態の中、

「赤ちゃん出まーす。」

という声が聞こえ、

お腹を押され、

赤ちゃんが産まれました。

赤ちゃんが生まれる瞬間のイメージとして、

出てから一呼吸おいて

「おぎゃあ、おぎゃあ」

と泣くイメージがあったし、

産科実習で見てきたこともあったのですが、

「ん?ん?泣かない。、、あれ?やばい。」

とさらに不安になりました。

看護師たちや、

新生児の先生の

「早く早く!」

という声や、

「吸引!吸引!」

という声が響いていました。

 

 

 

 

主治医の先生たちは、

ただ黙々と私のお腹と向き合っていました。

後からききましが、

出血は羊水込みで1000ml以上はあったそうです。

手術中はずっと意識が朦朧としており、

血圧も下がっていたようで、

血圧が下がっているアラーム音もずっと遠くで、

鳴り続けていました。

意識が落ちていく感覚の中で、

「息苦しいです。」と言うと、

酸素マスクをつけてくれ、

「エフェドリン入れて!」

という血圧を上げる薬を使う声も聞こえました。