「エフェドリン入れて!」という血圧を上げる薬を使う声が聞こえました。
血圧を上げる薬を入れてもらうと、
血圧が上がってきたようで、
それと同時に意識もはっきりと戻ってくる感覚がありました。
新生児科の先生が、
吸引や処置をしてくださり、
やっと赤ちゃんの泣き声が聞こえました。
実際は数十秒ほどだったと思いますが、
私の中ではものすごく長く感じられました。
泣く赤ちゃんの声を聞いて
「あぁ、もう大丈夫だ。」
と思うことができました。
看護師さんが、
「赤ちゃんは、
お母さんの血液とか羊水とかをたくさん飲んでいたから、
それを吸引して取り除いてから、
お母さんの元に連れてきますね。」
と言い、
主治医の先生は、
私の方へ顔を向け
「お母さん、
赤ちゃん産まれたからね。
新生児科の先生が、
みてくれてるので、
大丈夫ですよ。
いまから、
お腹綺麗にしていきますからね。
なんかあったら言ってくださいね。」
と声をかけてくれました。
その時、
私は、
そんなことよりも、
赤ちゃんが出て、
私のお腹の後処理をされている間、
謎の肩がもげそうなくらいの痛みに襲われていました。