「先生、
肩が、、、
肩がすごくだるくて、、、
ちょっと、、、
肩の位置を変えてもらえませんか?」
とお願いしました。
看護師さんが
「これでいいかな?」
「こう?」
とかいろんな方向に腕を向けてくれるのですが、
自分でもどうしたら楽になるのか全くわからず、
「肩全部が痛すぎて、どうしたらいよいのかわかりません。」
と言うのが精一杯でした。
結局その後も肩の痛みは数日間続き、
その痛みが一番記憶に残っており、
それが私の中での帝王切開の印象として残ってしまいました。
肩の痛みにもがいていましたが、
赤ちゃんが落ち着いたので、
看護師さんが赤ちゃんを手術台の横に連れてきてくれました。
しかし、
強度近視の裸眼なので全然見えませんでした。
「すみません。もうちょっと近づけてもらっていいいですか?」
と注文の多い産婦でした。
近づけてもらったものの本当に見えなくて、
肌と肌を触れさせてもらい、
ここで会えたねーとか、
感動するはずなのだと思いますが、
肩の痛みがひどくて、
「もう大丈夫です。」
と言いました。
「では、家族の人に先に会ってもらいますね。」
と言って連れて行ってもらいました。
その時に
「何なんだろう。
この肩の痛みは。
これはもう二人目は無理だわ。
こんなにしんどいんだったら無理。」
と心の中で思いました。